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症例紹介
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【2015年3月の症例】炎症性腸管ポリープ、腺癌

昨晩から腸が出たまま元に戻らないとダックスちゃんが来院されました。

お話を聞いていくと、以前から便が出にくく、細長い便をしたり、便に粘液や血液が付着したりしていたそうです。

しっぽを持ち上げると脱肛した腫瘤が確認できました。腫瘤は直径3cm程の大きさで細かなポリープ状隆起部があり、肛門から約8cmの所に存在していました。

出てしまった腫瘤を指で元の場所に押し戻した後、肛門周囲の皮膚を縫合し、腫れてしまった腸と腫瘤の炎症を抑える為、ステロイドを投与しました。

翌日、抜糸をしましたが今のところ脱肛はしていません。

腫瘤を押し戻す際にちぎれた組織を病理検査に出したところ、炎症性腸管ポリープと腺癌(大腸癌)という結果が返ってきました。

飼い主様には内視鏡による腸管内精査と直腸粘膜プルスルー法による腫瘤の切除を提案しました。直腸粘膜プルスルー法とは直腸粘膜に支持糸をかけ肛門より牽引し、粘膜と筋層間を鈍性剥離しながら頭側へ進め病変部位を肛門側へ引き抜き切除をする方法でお腹を開ける必要がありません。

今回は残念ながら飼主様の了承が得られなかった為、内科療法で様子をみていくことになりました。

しぶり(少量頻回の軟便~水様性下痢便)がある、便に血液や粘液が付着する、便が細くなるなどの症状がみられる場合は直腸検査や下部消化管の内視鏡検査を行う事をお勧めします。