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胆嚢切除術
中央部に見える暗灰色の袋が胆嚢です。この子の胆嚢は通常よりも大きいものでした。
中央部に見える暗灰色の袋が胆嚢です。この子の胆嚢は通常よりも大きいものでした。

今回の症例は、血液検査での異常と超音波検査で胆嚢内に胆泥が認められ、胆泥症の治療していたワンちゃんです。

血液検査と超音波検査を定期的に行い、内科的な治療で維持していたのですが、定期検査時に超音波検査で総胆管の拡張(おそらく一時的に詰まってしまったのでしょう)が認められたため、ご家族と相談して総胆管の閉塞を予防するために胆嚢を切除する事になりました。

胆嚢は肝臓で作られた胆汁を一時貯蔵・濃縮する袋状の器官です。通常、胆汁は液状で胆嚢から総胆管を通って十二指腸へと流れ出ます。胆汁の役割は、十二指腸で膵液と一緒になり、胆汁が膵液の持つ消化酵素を活発にして、脂肪やタンパク質を分解して腸から吸収しやすくします。また、脂肪が分解されるとできる脂肪酸は吸収されにくくなるため、この脂肪酸を吸収しやすい形状に変化させる働きもあります。

胆嚢疾患には、胆汁成分が変質して泥状になったものが胆嚢にたまる胆泥症、胆嚢内にゼリー状の粘液が貯留して起こる胆嚢粘液嚢腫、胆嚢に感染が起こる胆嚢炎、胆汁成分が結晶化・結石化して起こる胆石などがあります。胆汁が流れ出る総胆管の閉塞や胆嚢破裂も急性に発症する事があり、手術をして閉塞の解除や胆嚢の切除を行わなくてはなりません。また、胆嚢が破裂して胆汁性腹膜炎を起こすと、大変危険な状態(ある報告では死亡率65%!)になることがあります。

胆嚢疾患の検査は血液検査や超音波検査で行います。他の病気をして超音波検査をした時に偶然見つかることもあります。軽度の場合は症状がないこともありますが、進行すると嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振などの慢性的な消化器症状がみられ、肝障害を併発する場合もあります。一般的に軽度の場合には内科治療を選択する事が多いですが、急性に悪化することもあり定期的な検査が必要です。

胆嚢切除術は、肝臓から胆嚢を引きはがして総胆管につながる部分を結紮して胆嚢を取り去ります(ビデオはhttp://youtu.be/Lk3PhjL9F_8でご覧いただけます。)。術後はほとんどの症例で一般的な食事が可能ですが、食事の脂肪分が多いと胆汁を蓄える袋がないため、肝臓で作られる胆汁が間に合わなくなり脂肪の消化ができない状態になることがあります。また、内科治療を継続する必要がある事が多く、定期的な検査も必要となります。

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