市原・山口動物病院 症例

眼科
種名:柴犬 
年齢:  
症例:緑内障

検査

緑内障は眼圧が高まり、やがて失明を起こしてします恐ろしい病気です。
この犬は、目が痛そうということで当初来院されました。
眼圧を測ったところかなり高い数字でした。

治療

緑内障と診断し、眼圧を下げる点眼治療を行っていましたが、点眼薬がどんどん効きづらくなり失明してしまいました。
点眼薬を継続してもらいましたが、眼圧は下がらなくなり眼球が大きくなり、牛眼と呼ばれる状態になってしまいました。
眼圧が高い状態が継続するとこのような眼になり、慢性頭痛のような症状を引き起こします。
失明した緑内障犬に対しての慢性的な痛みをとる処置として、眼球摘出か、シリコン義眼挿入術を行う必要があることを患者様に説明したところ、シリコン義眼挿入術をご希望されました。

コメント

術後2ヶ月後の写真を載せましたが、健康な目の方とほとんと見栄えが変わりません。
また、眼球も左右上下方向を向くこともできます。
シリコン義眼挿入術は、失明してしまった緑内障の犬に対して有効です。
眼圧が高くなってしまった目は、慢性の痛みを引き起こします。
その痛みからの解放のための手術として当院では行っています。
もちろん失明していない緑内障の動物に対しては他のプランも提示させていただきます。

手術前

手術前

手術後

手術後