こんなことでお困りですか?

症状 目の症状が気になる

犬猫の目の症状として、目をショボショボささせたり、涙の量が多くなったり、目が白くなったり、見えづらそうになったりする場合があります。目の症状が起こって、数日放っておくだけで失明の可能性がある怖い病気もあるので、気になる症状がある場合は早めの受診をお勧めします。

目の症状の原因

角膜潰瘍

目に傷がつき、痛みが出る病気です。検査は傷を染める染色液を目に垂らし、染色されるかどうかを観察します。軽度の場合は目薬で治療を行います。

緑内障

眼圧が高くなり、失明に至る病気です。初期の症状としては眼を開けづらそうにするという症状。失明後も慢性頭痛に悩まされると言われています。眼圧を測定することにより診断します。他の病気に続発して起こることもあるので、全身状態を把握する検査も行います。治療法は点眼薬により眼圧を下げる方法と、手術をする方法があります。当院では緑内障の犬に対して、適応を見極めてシリコン義眼挿入術も行えます。見た目はほぼ正常犬と変わらぬ見た目になり、眼球運動も正常です。

白内障

目の中のレンズが濁る病気です。進行していくと失明に至ります。進行すると、眼の中に炎症が起こりやすくなり、さらに緑内障を続発する場合もあります。レンズの濁りが全くないかどうか詳しく観察するためには散瞳剤を使い検査しますので、事前にご相談ください。

角膜上皮びらん

眼の表面の角膜が、綺麗に治癒しない病気です。治療法は目に刺激を与えて治癒を促す方法がとられています。

マイボーム腺腫瘍

目の表面に脂の成分を出すマイボーム腺が大きくなったものです。内服や、目薬で小さくなることはなく手術が適応です。

チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出)

目の内側の第三眼瞼の中にある腺組織が炎症を起こし目の内側が腫れて見える病気です。抗炎症薬の点眼薬で治る場合もありますが、治療に反応しない場合は外科的な整復が必要になります。

異所性睫毛

本来まつ毛が生えないところからまつ毛が生え、目の表面の角膜を刺激することにより、目やにが増えたり、目の表面に傷がついたりします。定期的なまつ毛抜きが必要ですが、根本的な治療は手術になります。

眼瞼内反

まぶたが眼球側、つまり内側に折れこんでしまう病気です。まぶたが内側に入り込むと睫毛が眼球にあたり、目やにが多くなったり、目の痛みが出たり、目に傷がつくこともあります。治療は内反を矯正する手術を行います。

眼瞼炎

猫で比較的多く認められるものです。ヘルペスウイルスが原因のものが多いです。治療は点眼薬や内服薬で行います。

角膜黒色壊死症

猫で認められる病気です。ヘルペスウイルスが原因とされ、角膜は白く濁った後、肉眼的に黒くなります。最終的には黒くなった角膜が剥がれ落ち角膜潰瘍を形成します。治療は内服や点眼のほか、黒くなったところを取ってしまう外科手術が挙げられます。

歯根膿瘍

歯石が多かったり口の中が汚いと、歯根部に細菌感染が認められるようになります。細菌感染が進行すると歯を支えている歯槽骨が溶けていくことがあります。さらにそれが進行すると、目の下の皮膚が膨れて膿がたまるようになっていきます。症状としては涙や鼻水を伴う場合があります。治療法は抜歯です。

眼科疾患の診察

検査項目

検査項目

問診

いつからどのような症状が出たのかおききします。

視診

目の状態を検査します。目が見えていない可能性があるかどうか検査します。

涙液量検査

涙の量が適正かどうか検査します。

フローレス試験

目に傷がないかどうか検査します。

眼圧検査

眼圧が高くないか検査します。

眼底検査

目の奥の方を検査します。

超音波検査(エコー検査)

目の中にできものがないかどうか、網膜剥離がわかる場合があります。

上記の症状がみられる場合には、お気軽に当院までお問い合わせください 上記の症状がみられる場合には、お気軽に当院までお問い合わせください

上記に該当しない症状がある場合には、当院までご相談ください。
経験豊かな獣医師が診察いたします。