市原・山口動物病院 症例

内科系
種名:犬 
年齢:  
症例:胃瘻(いろう)チューブ

検査

食後すぐに吐くとのことで来院。
バリウムを飲んでもらい、レントゲンを撮りました。
矢印で囲まれている所は食道です。
正常に比べるとかなり太くなっています。

診断;巨大食道症

様々な原因で起こりうる病気ですが、特定出来ない事も多々あります。
この病気は食べたご飯を直後に吐く事が特徴です。吐き続けるうちに誤嚥(ごえん)してしまい、肺炎を起こす致死的な病気です。

治療

今回は救命のために内視鏡を使い胃にチューブを設置しました。
胃瘻チューブといいます。ここからご飯をあげることになります。

この写真は、内視鏡で胃の内側からチューブの先端を見ている所です。
内視鏡はお腹を開けることなく、目で見て確認できるのでとても便利ですね。
今回のような場合以外にも、胃や腸の炎症・腫瘍の確認、異物の除去にも使うことができます。

完成です。

コメント

1日の食事をチューブを通して与えています。半年たった今でも元気に暮らしています。
それも飼主様の多大な協力と頑張りがあったからです。